【INTERVIEW】デビュー作で主題歌を担当、ハヤカワ文庫アンバサダーに就任 TellUs 前編

 エンターテイメント・ユニット「TellUs」は、歌と演技と宇宙が大好きな新人グループ。メンバーは伊吹咲希、加藤くるみ、神崎舞菜、黒木信乃、小島あんず、咲間玲花、滝源こと、水澤花蓮、望月麻央、幸城まみの10人。所属事務所は、出版、音楽レーベル、タレントマネジメントなどを行なうRocket Base LLCで、SFや推理小説で有名なハヤカワ文庫のアンバサダーを担当。昨年10月にSNSなどから活動を開始し、YouTube番組「TellUs」では、バーベキューやお絵かきなど、様々なことに挑戦している。

 さらに今春からは、TellUsが主題歌「PLANET CALLING」を担当する、連続ボイスストーリー「宇宙少女漂流記」が、毎週月~金曜日にYouTubeにて配信予定。同作は、監督・脚本を「ウルトラマンメビウス」「SDガンダムフォース」のアベユーイチが、キャラデザを「東京ガンボ」のたなか麦が、それぞれ担当。ハードSF&キュートなキャラクターが同居する、独特の世界観の作品となっている。また、同プロジェクトに関する連載「宇宙少女漂流日誌」が、KADOKAWAのライトノベル雑誌「ドラゴンマガジン 2021年1月号」にて、開始されている。

 今回は、そんな初々しい10人への初のインタビューを企画。1/28(木)発売の雑誌「Rocket vol.21」(Rocket Base)と連動し、誌面には収まりきらなかった内容を含めた、ロングバージョンを掲載。前編では、初めてのレコーディングの感想、オーディションを受けた理由、「宇宙少女漂流記」について、話を聞いた。
 
 

取材、構成:岡島紳士
撮影:yossy

 
 
 
咲間「全然飽きないタイプのドストライクの曲調だー!」



左から伊吹咲希、咲間玲花、神崎舞菜。

── まずはTellUsがどういうグループなのか、教えて貰えますか?

黒木 私たちはアイドルではなくてエンターテイメントユニットを名乗っています。メンバーひとりひとりがソロで活動しつつ、みんなが揃った時にグループとしてライブ活動を行います。個々とグループ、両方の活動を通じて皆さんに感動を届けられたらいいなと思っています。

── ついさきほど、デビュー曲「PLANET CALLING」のレコーディングを終えられたそうですね。初めてのレコーディングはどうでしたか?

咲間 まず初めて曲を聴いた時「良すぎではー!?」って叫びました(笑)。いつ聴いても楽しめるし、「全然飽きないタイプのドストライクの曲調だー!」って。「こんなに好みの曲を頂けて幸せだなぁ」と思いました。とにかく嬉しかったです。歌詞も曲から感じる世界観にピッタリで、しかも私たちのことを考えて貰えたんだなって感じられて「天才ではー!?」って叫びました。こんなに素敵な曲を頂けて、「もう最高の塊!全人類に届けたい!」って思いました。レコーディングは未知の体験で、緊張がありつつも楽しんでできました。自分のパートが声に合う気がして、歌いやすかったです。

伊吹 初めての経験だったのですごい緊張したんですけど、歌うことが好きなので最初から最後まで楽しくできて良かったと思います。

神崎 とても緊張して最初は固まってしまいましたが、徐々に気持ちが乗ってきて楽しく歌えました。インストをとにかく聞いて世界観に浸って、その世界観をそのまま「皆さんに届け!」という気持ちで歌ったので、たくさん聴いて欲しいです。

黒木 私も生まれて初めてのレコーディングだったんですけど、わりと孤独な中で録るのが楽しかったです。「誰からも見られないなー」って思って、逆にちょっと安心できたかなって。またやりたいです。


TellUs -super ultra miracle laboratory-
 
 
 
加藤「元Juice=Juiceの宮本佳林さんの言葉を胸に頑張りました」



上段左から伊吹咲希、水澤花蓮。下段左から幸城まみ、黒木信乃、加藤くるみ、望月麻央、小島あんず。

加藤 元Juice=Juiceの宮本佳林さんが好きなんですけど、彼女の「”緊張している私”を見たいファンはきっといない」という言葉を胸に頑張りました。頂いた歌割りを見て「自分はどういう役割をこのグループで求められてるのか」って考えたり、とにかく自分の力を最大限発揮できるように頑張りました。

望月 くるみちゃんみたいにちゃんとした感想はないんですけど。でも緊張で死にそうでした。三途の川が見えました。

小島 歌が苦手なのですごい緊張したんですけど、大人達が褒めてくれたので(笑)、やりやすかったというか、とても歌いやすかったです。ヘッドフォンが重くて、「あ、すごいちゃんとしてるんだな」って思いました。

水澤 主に高いパートのハモリを担当したんですけど、それができるっていう風に捉えて頂けたんなら、その期待に応えようって思って、歌いました。

幸城 1人であんなに広いブースの中で歌ったので、すごい緊張して、「あわわわわ」ってなっちゃいました。

滝源 ブースに入る時に緊張してしまい、1回目は思うように声を出せていなかったんですが、スタッフの方が「思いっきり歌っちゃって!!」と言葉を掛けて下さって、気持ち良く歌うことが出来ました。リズムもアップテンポで歌いやすく、「光の速さ」「闇と静寂」「引力」など宇宙を感じさせるフレーズがあり、TellUsにピッタリだな、と思いました。


TellUs – PLANET CALLING(「宇宙少女漂流記」主題歌)
 
 
 
幸城「TellUsではノビシロを担当しています!」



上段左から滝原こと、加藤くるみ、神崎舞菜。下段左から伊吹咲希、幸城まみ。

── 皆さんはどういった理由で、オーディションを受けようと思ったんですか?

咲間 昔、アイドルを目指そうとしたことがあって、それからずっと心の隅にその気持ちが残ったまま生きて来たんです。ふとした時に自分のやりたいことを真剣に考えてみたんですけど、やっぱり「自分にできることを活かして表に出たい!」という気持ちが強いことに気づいて。すぐオーディション検索して、面白そうだったので応募しました。

黒木 何のオーディションを受けるか決めてないけど、とりあえず応募用に写真を撮ったら出来の良いものができて、「これは行くしかない」と思って探し出したところに、ちょうど目に止まりました。締切がすごいギリギリだったんですけど、「これは滑り込みしかない」と思って応募したら合格できました。

加藤 私はもともと声優の養成所に通って、そこの研究生をしていたんです。いろんなオーディションを受けたけど、どれも落ちてしまって。途方に暮れていたところ、このオーディションを見つけて応募しました。

伊吹 私も声優の養成所に通ってたんですが、そこの進級審査に落ちて、「何か始めたい、声のお仕事がしたい」とオーディションを探してる中に、今回の宇宙少女漂流記のオーディションを見つけて、「あ、私これやりたいな、受けないと後悔するだろうな」って思ったのがきっかけです。

幸城 「大きなことに挑戦してみたい」というふんわりした目標があって、その時にオーディションを見つけて、応募を決めました。TellUsではノビシロを担当しています(笑)。まだまだひよっこですがにょきにょき成長して行きます!
 
 
 
滝源「声優として声に関する仕事に携わりたいと思って」



左から滝原こと、水澤花蓮、伊吹咲希。

滝源 声優として声に関する仕事に携わりたいと思い、未経験ながらチャレンジしたく、オーディションを受けました。「宇宙少女漂流記」のコンセプトにも惹かれました。

水澤 私も前から声のお仕事に興味があったことと、歌ったり踊ったりすることが好きで、一生エンターテイメントの世界で生きて行きたい、と考えたからです。

小島 ちょうどコロナ禍で家にずっといないといけない時期に「なんか人生つまんないな」って思って。ずっとキラキラしたステージに立ったり画面の中に入りたいという憧れとか願望があったので、「自分から動き出そうかな」「自分の人生とか性格を変えたいな」と思ってオーディションを探して、受けました。

神崎 人生一度きりなので、アイドルや声優やVtuberなど、もうちょっと自分のやりたいことをやってみても良いんじゃないかと思いました。「誰かにとっての何者かになりたい」と思ったタイミングでちょうどオーディションがあり、受けてみました。

望月 受かると思わず何となく受けました。私はあまりキラキラしてないタイプだし、注目されるとすぐ緊張しちゃうしダメダメだけど、応援してくれる人がいるなら、私を好きになってくれたことを後悔させないように、頑張りたいと思っています。
 
 
 
神崎「ハロプロ曲を中心に、11年間毎日、アイドルのコピーダンスをしてました」



左から伊吹咲希、咲間玲花、神崎舞菜。

── オーディションはどんな内容だったんですか?

黒木 歌と演技の審査と、面接をしました。

小島 私は声優の学校にも行ってなくて、学校で演劇部に入っていたりもせず、全くの初めての演技だったので、すごい緊張しました。

加藤 今まで全然自分の演技に自信が持てなかったんですけど、初めてこのオーディションで「演技上手いね」って言われて。すごいウキウキして帰った記憶があります(笑)

── 合格してから今まで、具体的にどういうレッスンなどをして来ましたか?

加藤 9月に初めてメンバーとの顔合わせをして、そのままアー写を撮りました。

黒木 歌の先生に自分の音域を教えて貰ったり、基礎的な内容ですね。あとはアフレコの練習もさせて貰いました。

小島 声だけでなく、普通に演技のレッスンもしました。ダンスはまだやってないんです。なので、まだ自分が上手いのか下手なのかも分からないです。

── ダンスの経験者はいますか?

伊吹 クラシックバレエはずっとやってきました。

神崎 アイドルのコピーダンスをずっとしてました。ハロプロの曲を中心に、11年間毎日、1日2時間、家の玄関で。レパートリーは200曲以上あります。K-POPのダンスも好きです。

幸城 すごい!
 
 
 
加藤「『宇宙少女漂流記』はイラストのギャップがすごい魅力な作品です」


── YouTubeのチャンネルではバーベキューやお絵かきなど、様々なことに挑戦しています。

小島 もうじゃんじゃん撮ってて、毎週土曜日に1本上がってて。それ以外にも番外編という感じで、アップされています。

── やっていてどうですか

小島 YouTuberになれて楽しいです!

黒木 お絵かき対決は楽しかった。

小島 MCの練習というか、全てレッスンの一環として行っているそうです。

加藤 あと、最初と比べるとメンバー同士仲良くなっているよね。そういうのも見せて行ければ。

── YouTubeで他にやりたいことはありますか?

加藤 ボードゲームをやりたい。今流行ってる「ワードウルフ」とか。

小島 私はゲーム配信をやりたいです。リモートで、それぞれ自宅から繋いで一緒に配信したりとか。

黒木 「踊ってみた」とかもやってみたい。アクロバットを習って、四苦八苦している様子を配信したいです。


TellUs -super ultra miracle laboratory- vol.15

── 今春から主題歌「PLANET CALLING」を担当する、連続ボイスストーリー「宇宙少女漂流記」の配信が開始されます。これはどんなお話なんですか?

加藤 宇宙船を舞台に繰り広げられる壮大なSF ストーリーです。アベユーイチさんの脚本によるガチのSFと、たなか麦さんの可愛いイラストのギャップがすごい魅力な作品です。絶対観て下さい!

黒木 TellUsはこのプロジェクトを軸に活動を行っていきます。NHKの朝ドラみたいに朝8時に配信して、土曜日には総集編も配信するっていう見せ方でやっていきます。並行して、ライブなど、色々な活動も行っていきます。

<後編へ続く>


 
 
■TellUs

TellUs -super ultra miracle laboratory-。
読み=テルス:地球、大地の女神、Tell us。
エンタテインメントユニット。
宇宙やSF小説、映画が大好きでオーディションに集まった10人組ユニット。ライブ、声優、俳優、イラスト、小説など多彩な分野で活動していきます。
メンバーは伊吹咲希(@TellUs_saki)、加藤くるみ(@TellUs_kurumi)、神崎舞菜(@TellUs_maina)、黒木信乃(@TellUs_shino)、小島あんず(@TellUs_anzu)、咲間玲花(@TellUs_reika)、滝源こと(@TellUs_coto)、水澤花蓮(@TellUs_karen)、望月麻央(@TellUs_mao)、幸城まみ(@TellUs_mami)の10人組。
2020年は無名の新人としてYouTube番組「TellUs」で、様々なミッションに挑戦。SNS上で10000人のファン獲得を目指します。
2020年10月ハヤカワ文庫アンバサダー就任。

Teaser Site(http://rocket-base.jp/project/tellus/
Twitter(https://twitter.com/01_tellus
YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCMTC0HfYkAgcBHzCI0UdGWQ
 
 
■Rocket Fes vol.65 ~THE MUSIC INTO SUMMER~

日程:2021年2月9日(火)
会場:新宿LOFT
開演:19:00
配信視聴チケット:1500円(http://loft-prj.zaiko.io/_item/335233
問:新宿LOFT 03-5272-0382

※TellUsのお披露目ライブとなります

出演:
SAWA
SUMMER ROCKET
アクタリウム
TellUs
 
 
■連続YouTube配信ドラマ「宇宙少女漂流記」

<概要>
今春から週5話(月~金)×24週=120話に渡って繰り広げられる壮大でキュートなSF冒険ファンタジー。
TellUsが主題歌「PLANET CALLING」を担当する。
地球側からUFO飛来を扱った作品は数々あれど、UFOの視点から地球を描く作品は古今東西存在しない。
未来の地球からやって来た少女たちの視点で現代の地球人の対応を見つめるととても滑稽に、時に恐ろしく見える。
監督・脚本は「ウルトラマンメビウス」「SDガンダムフォース」で知られ、大学で物理を専攻しSFにも造詣の深いアベユーイチ。そしてキャラクターデザインは、TVアニメ「東京ガンボ」や裏原宿のオタクグッズ&アパレルショップPARKの”kawaii”キャラクターなどを手掛けるイラストレーター・たなか麦がそれぞれ担当する、コラボプロジェクトとなる。
また、同プロジェクトに関する連載「宇宙少女漂流記」が、KADOKAWAのライトノベル雑誌「ドラゴンマガジン 2021年1月号」にて、開始されている。

<イントロダクション>
2021年冬ーー
世界中に大きな衝撃が走った。
太陽系第6惑星<土星>付近に謎の宇宙船が現れたのだ。
しかも宇宙船は真っ直ぐ地球に向かって航⾏していた。
世界宇宙局はアメリカ、ロシア、中国などに確認したが、
いずれの国もその存在を知らないという。
そして数時間後、宇宙船から謎の配信が届いた。
第一声は「誰か、私の声が聞こえますか?」。
驚くべきことに発信者は7人の少女たち。
彼女たちはいったい誰なのか?
何処から来たのか?
その目的は?
地球到着まであと180日。
7人の少女と大混乱の地球、時空を超えたコミュニケーションが始まる!

Official Site(http://spacegirl2021.jp/
YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCQAoSYLv4dNdWzXScHsSedA




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