【INTERVIEW】コロナ禍という逆境でスタート 映像作家・森岡千織らが手掛ける特異なアイドルグループ・NELN 前編

SILENT SIREN、ukka、アカシックなどのミュージックビデオを手掛けている映像作家・森岡千織がクリエイティブプロデューサーをつとめ、今年4月に発進した4人組アイドルグループ「NELN(ネルン)」。「目を閉じて、夢は自由。」をコンセプトに、12ヶ月連続の楽曲リリース及びミュージックビデオの公開を企画し、既に4曲のオリジナル曲を発表している。デビュー曲「ワンダーフォーゲル」は、テレビ朝日「お願い!ランキング」の5月度エンディングテーマに選出された。

発進した直後から、そのコンテンツのクオリティーの高さが、耳の早いアイドル好きの間で俄かに話題を呼んでいる。サウンドプロデューサーは、Shinnosuke Nakasone(ex.蟲ふるう夜に)で、全ての楽曲制作を手掛けている。そして全ての映像制作及び楽曲の作詞をつとめているのは、前述の森岡千織。映像作家がクリエイティブの陣頭指揮を取り、かつ直接作品を手掛けるという、アイドルグループとしては特異な布陣となっている。それに加え、blowoutという音楽プロダクションの代表・一ノ宮佑貴との共同プロデュースで、NELNは制作されている。

NELNのメンバーは、NATSUMI、KARIN、AKARI、MAOの、平均年齢15.75歳の4名。2019年8~9月にかけて行われたオーディションにより選出された。今回はそんな彼女たちに、オーディションを受けたきっかけ、メンバー同士の印象、好きなアイドルなどについて、話を聞いた。


取材、構成:岡島紳士
撮影:フチザキ

顔も性格も声もみんなバラバラなのが魅力です(KARIN)


--まずは自己紹介をお願いします

NATSUMI NATSUMIです。好きな食べ物は生ハムで、特技はバレーボールです。バレーは小学4年生から中学3年生までやってました。

KARIN KARINです。甘いものが好きで、趣味は韓国ドラマを観ること、K-POPのアイドルさんを観ることです。ドラマは「愛の不時着」がすごい好き。16話と長いんですけど、全然飽きないし、キュンキュンします。K-POPアイドルは、Red Velvetさんが好きです。

AKARI AKARIです。好きな食べ物は昆布です。趣味はクリームソーダを作ることで、特技はシャトルランです。体育の授業の体力測定とかである種目なんですけど、なぜか得意です。20mのシャトルランの最高記録は108回です。

MAO  MAOです。好きな食べ物はラーメンと餃子です。最近の趣味は、映画やドラマやお笑い番組を見ること、音楽を聴くことです。あと、今練習中なんですけど、ギターを弾くことです。好きな映画は、満島ひかりさんが出演している「愛のむきだし」です。
すごいカッコイイんです。ドラマだと、Netflixの「ストレンジャー・シングス 未知の世界」とか「Nのために」(TBS)とか。話の続きが楽しみで、次々に観たくなります。

--NELNはどういうグループですか?

MAO みんな仲良くて、わちゃわちゃしてるグループです。

KARIN 顔も性格も声もみんなバラバラなのが魅力です。

AKARI 共通して言えるのは、みんなマイペースなこと。一緒にいて過ごしやすいです。

NATSUMIは天然っていうか、包容力があって、お母さんみたいな雰囲気(MAO)


--メンバーが出会ったのは昨年11月だそうですね。最初の出会いから今までの間に、印象は変わりましたか?

AKARI 最初はみんな、何か掴めない感じがしました。今でも正直分からないですね。

MAO NATSUMIは天然っていうか人生の中で会ったことがないっていうくらい、包容力があって。お母さんみたいな雰囲気があります。

AKARI KARINは最初は大人しそうでしたね。けど今は一番うるさいです。あと、素直です、すごく。顔に何でも出やすくて、わかりやすい。MAOもだいぶ印象変わってて。最初見たときスタッフさんだと思ったんですよ(笑)。大人っぽくて、メンバーじゃないと思って「おはようございます」って挨拶しちゃった。今は、やる時はやって、ふざける時はすっごいふざける、っていう印象ですね。

--AKARIさんは活動するにあたって三重県から上京されて来ました。寂しさは感じませんか?

AKARI 最初は寂しいというよりかは不安が大きくて。結構田舎に住んでたので、地元は家の周りに絶対誰か知ってる人がいたんです。でもこっちに来てからは誰も知らないし、私はひとりぼっちなのかなってなって。でも、最近は少しずつ慣れて来ました。気持ち的には、寂しさというよりもNELNの活動の方に傾いてますね。だから病むとかはないです(笑)

イコラブさん、虹コンさん、わーすたさんが好き(AKARI)


--皆さん、どんなきっかけでオーディションを受けたんですか?

NATSUMI 私はちっちゃいときから歌が大好きで。将来歌をやりたいなーって、ぼんやり思ってたんです。街で友達と遊んでた時に「オーディションを受けませんか?」って声を掛けて貰いました。応募内容を確認して、アイドルだとBiSHさんみたいなカッコイイ系が好きなので、「じゃあ行ってみようかな」って、軽い気持ちで応募したんですよ。そしたら現実味があまりないまま合格まで進んで。合格した時はまず「他にどういう子がいるんだろう」って気になったし、「私で大丈夫なのかな」って不安でした。

KARIN 私はお母さんがオーディションを見つけてくれて、教えて貰いました。オーディションのティザー動画を見たときに、プロデューサーの森岡さんが作る世界観がいいなと思って、応募しました。元々芸能界のお仕事に興味はあったんですけど、アイドルっていうのは1回も考えたことはなくて。でもNELNになって、アイドルのイメージが変わりました。私、あんまり日本のアイドルは詳しくなかったんですけど、いろいろ見てみて、カッコイイアイドルさんもいるんだなって、思いました。

AKARI 私は元々アイドルさんがすごく好きで、アイドルファンだったんです。それで自分もアイドルになりたいなって思って、色々オーディションとかも調べてたんですけど、「これに受かりたい」みたいなのが正直あまりなくて。でもこのNELNの情報を見つけた時に、世界観とか、募集要項の求める人物像のところに「未知にワクワクできる人」「他者への思いやりを持てる人」とか、内面的な部分が書かれてあるところにすごい惹かれて、オーディション受けたいなと思ったんです。

--どういうアイドルが好きなんですか?

AKARI イコラブさん(=LOVE)とか、虹コンさん(虹のコンキスタドール)とか、わーすたさんとか。三重の実家にいた時は田舎だから1回もライブに行ったことがなくて。TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)もニコ生とかで観たり、ネットで楽しんでました。初めてアイドルさんを生で見たのは、この前、NELNの活動でアイドルさんのライブの前説をしに行った時(7月31日開催「IDOL CONTENT EXPO @ 神田明神ホール Vol.2 ~July LastLIVE!!!~」)。全力少女Rさんとか出ていらっしゃって、「これが本当の現場なんだ!」って感動しました。自分たちがこういう風にライブでステージに立つとどういう景色が見えるんだろうって、想像しました。

MAO 私は芸能界に興味がなくて、母が知らない間に応募してたんです。1次を通って、2次審査に進むか迷ったんですけど、挑戦してみようって心に決めました。それで今、ここにいます。自分に自信がなかったから、受かると思ってなかったです。

映像に力を入れて活動しています(NATSUMI)


--NELNはデビュー直後に12ヶ月連続で楽曲を配信したり、そのMVも同時に出すなど、意欲的に活動していますね。

NATSUMI 私たちは映像に力を入れて活動しています。観てて飽きないようなミュージックビデオだと、自分でも思います。

--楽曲についてはどうですか?

AKARI 全曲、森岡さんが歌詞の意味を、15分くらいの動画を撮って説明して下さるんですよ。この曲の主人公はこういう女の子でとか、こういう風景でとか、この歌詞はこの気持ちで、とか。それを一回自分の中に入れて、そこから自分の表現に繋げることができているので、すごいやりやすいです。MVの撮影で表情を作る時とかも、歌詞の意味を考えながらやることができているので。

--映像作家ならではの方法ですよね。今までの曲の中で好きな曲を教えて貰えますか?

NATSUMI 1曲目の「ワンダーフォーゲル」がカッコ良くて好きです。Bメロで盛り上がって、その後のサビで1回沈んで、また上がるっていうのが好き。

KARIN 私は4曲目の「irony」。NELNだからできる曲だなって思うし、MVも好きです。

AKARI 私は2曲目の「スクエア」です。MVはみんな楽しい感じでやってるんですけど、意外と歌詞の意味が深かったりするところがいい。

MAO 私は3曲目の「ノンフィクション」。3曲目ってことでみんなの気持ちが和らいだっていうか、素のメンバーが知れるっていうか。明るい曲調でいつ聴いてもすっと入ってくるというか。夏だからこそかもしれないですけど、散歩してる時とかに聴いたら心が軽くなるかなって。ルンルンって感じで。MVも一番好きな雰囲気です。

後編へ続く>
 

 
 


 
 
■ NELN

「目を閉じて、夢は自由。」
4人組アイドルグループ、NELN

Official Site:https://neln.tokyo/
Twitter:https://twitter.com/neln_official
Instagram:https://www.instagram.com/neln_official/
TikTok:https://www.tiktok.com/@neln_official
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC8kXbGDRahN-0ES8mgp_Eng

■NELN 1st LIVE 「Welcome to the NELN’s World.」オンラインライブ配信

日時:8/28(金)
開場 19:20 / 開演 19:30
オンライン配信チケット:無料
ライブ配信リンク:https://youtu.be/y29M_eUIUdM
※詳細はNELN公式Twitter(@neln_official)よりお知らせ

■1st EP「Predawn(プリドーン)」

2020年8月28日(金)1st LIVE会場限定 先行発売
【CD盤】\2,000(+tax)
<収録内容>
1st~5th +未発表曲1曲




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